未来のねむりへ

“今”のねむりより

未来のねむりへ

 ねむりはSNSをながめたり、エッセイをよむのが好きです。

ひとと話すことも大好きなので、たぶん人間がすきなのだと思います。

そして、好奇心がとても強いので、自分の思いもよらないことに出会うことが、とてもうれしくて、たのしいのだと思います。

 

 きょねん、日記を書いてみたくなって、日記帳を書いました。

布張りの上製本のすてきな日記帳です。

机において表紙を眺めているだけで、うっとりしてしまいます。

結局1年間うっとりしただけで、まったくなにも書きませんでした。

ページをめくれどめくれど、淡いクリーム色にグレーの罫線が並んでいるばかり。

 

 よくよく記憶をたどってみると、小学生から日記を書くのは苦手でした。

 夏休みの宿題の1行日記でさえ、歯抜けにしていました。

だって、その日なにがあったか、眠ったら忘れちゃうんだもん。

なら、その日のことはおぼえてるじゃないって?

残念ながら、ねむりはほとんど毎日お昼寝をします。

「まだまだ午後からたのしいことがあるかも!」なんて思いながらお昼寝をして、結局なにもおこらなかったなんてこと多数……。

午前中のことはもちろん忘却の彼方なので、その日の行は歯抜けになっちゃうのでした。

そしてお昼寝の習慣は今もつづいているので、今も日記を書くことは苦手なのです。

 

 ですが、そんなねむりにもいくつもの夏休みを超えて続いたことがありました。

それは、お友だちとの交換日記とお手紙交換!

直接わたせばいいのに、ねむりもお友だちもひたすら書いてはおうちのポストに投函していました。

学期中は、あのねノートも毎週提出していました。

なにを書いていたのかはまったくおぼえていませんが……。

お手紙を書くのは今でも好きで、隙を見てはお友だちに送りつけています。

 

 だから、もしかしたら、日記はダメでも交換日記かお手紙ならつづくかもしれないと思いました。

現代の技術だと未来のねむりと交換日記はできないので、お手紙にします。

今のねむりはこんな感じで元気にやってるよ。

未来のねむりはどうですか?

そっちも元気でやってくれていますようにって、こっちでお祈りしてるね。